キノコ栽培の培地である菌床を購入から自社製造に切り替えました。
購入菌床ですと、まとまった量の注文が必要ですし、輸送コストもかかります。
また、近年問題になっている主に中国からの輸入菌床を日本国内で栽培し国産として販売する業者が増加したこともあります。
すべての材料の産地証明が出せる、安心・安全なキクラゲ、椎茸をお届けするため自社による菌床製造をすることにしました。
1回の製造で1.6kgの角ブロックを約300個製造をしています。
材料
使用するおが粉は「産地証明」が発行された国産広葉樹です。
製造委託をしている森林組合へ自社車輛で引取りをします。
栄養体は森産業株式会社指定の「デルトップ」を使います。
ミキサー ~ 袋詰め
おが粉と栄養体のデルトップ、水を投入しミキサーでかくはんします。
そしてコンベアーで上がってきたオガ粉を菌床袋に詰めます。
袋を定位置にはめ、足でペダルを踏むと一定量のオガが袋に入り、エアで圧力をかけます。 作業後は毎回、洗浄、清掃を行います 。
釜で殺菌 ~ 冷却
袋に詰めた後は、殺菌釜に入れボイラーを使い100度以上で約7~8時間殺菌します。
釜で殺菌した菌床を冷却室で一晩冷却し、菌床の温度を20度以下まで下げます
接種
翌日、今度は接種室にて各きのこの接種をします。
接種室の上部はフィルターを通した外気が入るようになっていて、
接種中に作業者が持ち込んだ雑菌を滞留させないような仕組みになっています。 自動接種機で一定量の種菌が均一に入り、雑菌が入らないようにシーラーをして袋を閉じます 。
培養
エアコンを設置し、自動で常時22度に設定しています。
換気、加湿も適時に行い、培養庫内を一定の環境に調整します。 培養庫には約17000床の菌床が入ります 。
製造状況
- アラゲキクラゲ89号
- アラゲキクラゲ100号
- 椎茸XR1
- なめこ11号
全て森産業株式会社の登録品種です。