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生アラゲキクラゲ、実は「生鮮食品」ではない?ブランチングとは?

日々、新鮮な生キクラゲの栽培・販売をしていますが、収穫~出荷までの課程において、「ブランチング」という処理を行うと、「生」と表記しても「加工品」扱いになります。

特に白いキクラゲにおいてブランチングを行う生産者が多いようです。

そこで、ブランチングとは?から、国の基準そして夢成としての基準もお伝えします。

*森産業(株)研究開発部の見解も一部取り入れています。

ブランチングって何?

野菜などを短時間加熱し、または蒸したりしたのちに冷やす処理で、冷凍時の鮮度を維持するために行うことが多いようです。

白いキクラゲの場合は収穫後、石づきを取った後に行う生産者が多いです。

湯煎したキクラゲ

理由は白いキクラゲは収穫後に時間が経過すると茶色や黒っぽい色になっていきます。

その変色を抑える(遅くする)ためにブランチングをし、その後、生として出荷したり、真空冷凍するかたもいます。

ブランチングは生鮮食品ではない

ブランチングをした白いキクラゲを生(生鮮食品)として販売している生産者もみられますが、

消費者庁の定めた食品表示法「食品表示基準Q&A」の総則-12に

「ブランチング処理したものは加工食品となります」と記されています。

よって、生鮮食品としての販売は出来ません。

販売方法としては「ボイルアラゲキクラゲ」や「水煮キクラゲ」などの加工食品として販売すれば良いのですが、その場合は賞味期限や保存方法などを記載しなければなりません。

夢成の白色キクラゲは大丈夫か?

以前お伝えしたとおり、夢成では森産業(株)の開発した、

アラゲキクラゲ100号」白色キクラゲを栽培・販売しています。

実はこの登録品種は他社製の白いキクラゲと比べて、収穫後の変色が、かなり抑えられている(遅い)結果がでています。

実際、夢成でも通常のアラゲキクラゲ同様、収穫~石づき取り~洗い~生or乾燥という工程をしています。

生のまま数日間、保冷庫にいれておいても変色は緩やかでした。

なのでブランチングをする必要はありませんし、実際におこなっていません。

まとめ

  • ブランチングとは野菜などを加熱したのち冷やす処理方法(白いキクラゲの変色を抑えるためにおこなうことが多い)
  • 夢成の白色アラゲキクラゲはブランチングはしない( 森産業が開発したアラゲキクラゲ100号を採用している)
  • ブランチングしたキクラゲは加工食品である、生鮮食品ではない!
白色キクラゲ

夢成の白色アラゲキクラゲは生鮮食品です